前回は、株価暴落など有事には金(GLD)投資、中でもETFがオススメですよと話しましたが、
“株価暴落などの有事には安全資産の「金」(ゴールド)投資するなら金ETFがオススメ”
今回は、「銀」(SLV)に特化した内容で書きていきたいと思います。
私自身、金もさることながら「銀」によるつみたて投資を行っています。
今年に入ってからコロナ禍の状況の中、金とともに「銀」(シルバー)も好調。
「有事には金」と呼ばれるように、安全資産の金に追随する傾向がある「銀」とはどういったものか。
安全資産の金に追随する傾向がある銀(SLV)によるETFつみたて投資
銀(シルバー)とは
「銀」シルバーというと何を想像するだろう。
貴金属・2位(2番目)の印象が強いが、実は工業用品にもよく利用されている。
この汎用性の高さが「銀」の価値を高めているといっても過言ではない。
実際に、工業用に50%以上利用されており、その他の利用用途として銀貨・宝飾品・食器などが続く。
銀は、電気や熱の伝導性が高く工業用として重宝される一方、宝飾品としても金・プラチナより安価に利用でき購入しやすい印象があることからも安定的でリスクが低い銀投資は欧米で昔から人気が高い。
銀の鉱山生産量
銀の鉱山生産量が多い順でいうと、
- メキシコ
- 中国
- ペルー
- アルゼンチン
- ロシア
となるが、1位メキシコが飛び抜けて銀の生産量が多い。
歴史的にもメキシコの銀生産は古くから行われており、スペインがメキシコで大規模鉱山を発見したとされている。
メキシコで生産された銀は「メキシコ銀」と呼ばれる銀貨として世界で流通しました。
現代においてもメキシコの外貨獲得における重要な資源に変わりはありません。
「銀」は鉱山生産だけでなくスクラップからの再利用もありますが、銀供給量は10年間で約30,000トン前後。
鉱山生産にも限界があり、スクラップも減少傾向ということもあって、今後「銀」供給量の現象が本格化すれば「銀」の価値はあがるであろう。
金と比べ安価な「銀」
わざわざ説明しなくとも希少価値で言えば「銀」は金と比べ物にならない。
当然、銀(シルバー)は安価なため、気軽に購入することができます。
下記、金・銀における代表的なETFを比べてみましょう。
■「金」の代表的なETF「GLD」
■「銀」の代表的なETF「SLV」
価格は見ての通り、「SLV」が断然安いので購入しやすいですね。
毎月のつみたて投資にも最適です。
「銀」以外の貴金属への分散投資
銀(シルバー)は素晴らしいと思いますが、「銀」だけを推しているわけではありません。
貴金属だけでも、金・プラチナなどに分散投資したほうが良いです。
安くて購入しやすい「銀」ですが、金に追随する傾向があるため「金」を購入できない投資家の代替商品となっていたり、金に比べ市場規模が小さいためボラティリティーが大きいのも分散投資をする理由の一つ。
コモディティ(実物資産)への投資全般に言えることですが、ボラティリティーが高い商品が多いので分散投資は必ず行いましょうね。
銀(シルバー)ETFは「iShares Silver Trust」
「銀」への投資は、金同様にETFがオススメ。
現物も良いですが、取り扱い・手数料・売買のしやすさを考えるとETFが良いでしょう。
※ETFとは「上場投資信託」を指します。
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ETFの中でも、最もオススメなのがiShares Silver Trust(SLV)
「iShares Silver Trust」は、銀価格の変動に連動するETFです。
ブラックロック・グループが運用する上場投資信託(ETF)で、銀のETFではNo.1の規模です。
ちなみに、iShares ETFの純資産残高は約1兆8,553億米ドル(約200兆円)。
ETF提供会社のETF純資産残高ランキングは世界No.1です。
安価な銀ETF(SLV)でつみたて投資
銀(シルバー)への投資は、「iShares Silver Trust(SLV)」のみで良いと思います。
銀の現物を保有していることも支持されている要因の一つですが、私自身も銀への投資は「SLV」のみです。
ポイント投資が可能な「楽天証券」か「SBI証券」でも「iShares Silver Trust(SLV)」への投資は可能ですので、タイミングをみて購入するもよし、機械的に数日ごと・毎月とつみたて投資することも良いですね。
まとめ
金(ゴールド)と同様に、銀(シルバー)をメインの投資先としては適さない。
ただ、安全資産の金に追随する傾向がある安価な「銀」を分散投資先の一つとして取り入れるのはオススメです。
銀に関しても、Buy and forget(バイ・アンド・フォーゲット)の精神で、ちょこちょこ積み立てていきましょうね。
数年後、驚くべき結果を期待しながら。。。
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